日本蜜蜂とともに

日本蜜蜂の生態と飼育、養蜂器具等について

最長継続の系統群・最後は巣虫に倒れる[1419群]/日本蜜蜂の飼育記録

 この群は当時、全国的に蔓延していた蜂子出し病(一説にザック・ブルート・ウイルス病といわれる)の真っ最中に誕生した。この伝染病は2014年末には終息したが、幸いにり患するも事なく、我飼育群の中では最も長寿を記録した系統群となった。

2014年

巣箱
5月4日
巣箱内部(巣房)

この系統群[1419群」は2014年4月12日に第3分蜂,小さな群として開巣した。(写真は分蜂後約3週間)。その後は順調に増勢し、7月後半には5段群にまで成長、9月中旬に1段採蜜している。その後も増勢を続け11月下旬、越冬体制に入る。

2015年

3月21日
巣箱内部(巣房)

[2015年3月21日] 
無事越冬を果たし3/21には巣房を覆いつくすまでに群勢を回復した。その後、2群を分蜂し、次世代に系統を繋いでいる。

2016年

4月23日
巣箱内部(巣房)

[2016年4月26日]
この年も越冬に成功した群は、この後4月30日に1群分蜂している。

2017年

 この年の4月、2回分蜂し、その後も群勢は順調に伸び9月には1段採蜜している。
11月下旬4段群として越冬態勢に入る。

2018年

3月26日
巣箱内部(巣房)
3月26日

越冬は出来た者の、群勢は貧弱である。

巣箱内部(巣房)
4月2日

巣房は激しくかじり取られている。巣房の長さは実質2段半。

花粉の運び込みは確認できたが、群勢の動きは鈍い。3月26日に給餌をしたが、ほとんど消費が無いので4月2日に撤去。

巣箱内部(巣房)
4月5日
5月3日
巣箱内部(巣房)
5月3日

以降、群勢の伸長は遅々としていたが、5月3日、雄蜂巣房蓋の落下確認。群勢も巣房を覆い隠す程に成長した。

6月1日
巣箱内部(巣房)
6月1日
6月13日

群勢は順調に伸び、6月13日には継箱し全5段群となり、十分な量の雄蜂も誕生したが、分蜂する事はなかった。5月25日観察記録に雄峰巣房蓋落下充分(自分の見解で分蜂体制が整ったことを意味する)と記している。世に交尾相手がいなくなれば分蜂しないのであろう。

巣箱内部(巣房)
6月13日
巣箱内部(巣房)
7月2日
巣箱内部(巣房)
8月21日
巣箱内部(巣房)
9月11日
10月9日
10月9日

この後、5段充満群として越冬入り。

2019年

      【残念ながらこの年の初期の写真が欠落】
 前年、5段群として越冬入りしたこの群は、越冬明け後、顕著な動きを示した。途中、1段継箱、全6段群とした後、4月13日に第1分蜂、4月15日に第2分蜂、4月17日に第3分蜂、4月20日に4回目の分蜂を起こしている。以下はその後の写真記録である。

4月24日
巣箱内部(巣房)
4月24日

この日、分蜂飛翔らしき行動があったが、収まる。

5月11日
巣箱内部(巣房)
5月11日
5月13日
巣箱内部(巣房)
5月13日

5月13日、巣箱が6段となり取り扱いが悪いので分蜂直後ではあるが2段採蜜したが、ほとんど空であった。その日に1段継箱。群勢が伸び、高段数の巣箱になっても上段部の巣房の蜂蜜充填率は低いようである。
 その後、春、秋の流蜜期間も群勢はほとんど伸びなかった。

巣箱内部(巣房)
5月23日
巣箱内部(巣房)
5月26日
巣箱内部(巣房)
6月8日
巣箱内部(巣房)
6月23日
巣箱内部(巣房)
7月27日
巣箱内部(巣房)
8月25日
11月30日
巣箱内部(巣房)
11月30日

越冬対策直前の内部。
巣箱は5段だが実質は4段群である。

2020年

3月6日
巣箱内部(巣房)
3月6日

辛うじて越冬できたようである。

巣箱内部(巣房)
3月21日

この時期でも、巣の齧り取りが激しい。

巣箱内部(巣房)
3月21日
巣箱内部(雄峰巣蓋)
3月31日

雄蜂巣房蓋が散見される

巣箱内部(巣房)
3月31日

働蜂も少し増えてきた

巣箱内部(巣房)
4月18日
4月19日
巣箱内部(巣房)
4月19日
巣箱内部(巣房)
4月28日
5月4日
巣箱内部(巣房)
5月4日

5月4日、巨大群が分蜂した。この年の分蜂はこの日の1群のみであった。

巣箱内部(巣房)
5月11日
巣箱内部(巣房)
5月14日
巣箱内部(巣房)
5月27日
巣箱内部(巣房)
6月22日
7月13日
巣箱内部(巣房)
7月13日
巣箱内部(巣房)
7月31日
8月18日
巣箱内部(巣房)
8月18日
巣箱内部(巣房)
9月8日
巣箱内部(巣房)
1031日
巣箱内部(巣房)
11月24日

8月に入り、突然群勢が衰えてきた。9月以降は見た目変わらない。新蜂の誕生は幾らかはあるのであろう。このまま越冬態勢に入る。
 この間、巣箱軽量化も兼ねて9月21日に採蜜している(是非は如何に)

2021年

2月28日
巣箱内部(巣房)
2月28日

越冬は無理であったのか?。蜂は奥の方にわずかにいる様である。

巣箱内部(巣房)
3月4日

スノコ天板と天蓋の間に巣を作っているようだ。花粉を運び込む働蜂を確認する。育児が進むのを期待する。

巣箱内部(巣房)
3月28日

温かくなって、蜂が下に降りてきた。復活を期待する。

4月12日
巣箱内部(巣房)
4月12日

残念なことに、温かくなって巣虫も動き出していた。巣房に巣虫が作る膜を確認。

巣箱内部(巣房)
4月12日

急遽、巣虫に侵された巣房を取り除く。巣虫対策剤B401を霧吹き。給餌として蜂蜜薄め液200㏄を与える。

4月15日
巣箱内部(巣房)
4月15日

給餌は完全消費される。蜂球はこぶし大。動きは活発である。

巣箱内部(巣房)
巣箱内部(巣房)

 5月13日、新たな巣板の形成を確認するも花粉の運び込みは確認できない。その後、この群は回復する事なく、5月31日消滅を確認した。
 2014年4月開巣以来、7年間、我飼育群では最も長期間に亘り群を維持した系統であった。

戻る
PAGE TOP