日本蜜蜂とともに

日本蜜蜂の生態と飼育、養蜂器具等について

新女王分蜂群 交尾飛行を失敗した群の顛末

分蜂から消滅までの群勢記録

 この群は2022年4月11日、第4分蜂群として誕生した。分蜂時の蜂球は小さい方に分類された。
 分蜂直後は巣板の形成、花粉の運びこみも始まり、まとまりのある健全群と判断された。通常の群であれば分蜂後25日頃には新しい働蜂の誕生が始まり群勢が増加傾向に転じるが、この群は一方的に衰退し、分蜂後58日には完全に消滅した。分蜂時働蜂の寿命とともに消滅したものと思われる。

分蜂後6日目
分蜂群としては小さい部類

分蜂後15日
巣板の形成が確認できる
分蜂後27日
通常群であれば新働蜂の誕生が始まる頃である
分蜂後41日
群勢の衰退が窺がえる
分蜂後58日
群の消滅を確認

消滅した群の巣板の状況と考察

 残された巣板は直径約15㎝大が4枚。一部に育児房や花粉の貯蔵房が見られる。
 育児房蓋はすべて雄蜂房の特徴を示している。羽化前に死亡し巣房内に残されたサナギは全て雄蜂のようである。おそらくこの群は女王蜂を消失した事により、働蜂産卵が始まっていたと思われる。羽化した雄蜂がいたかどうかは確認できていない。

巣板全景
さかさまに撮影している
巣板全景
一部に育児房や花粉貯蔵が見られる
育児房が見受けられるが、雄蜂巣房の特徴を示している
羽化直前の雄蜂
同左
同左
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