日本蜜蜂 分蜂群の捕獲用具
日本蜜蜂は分蜂すると、しばらくの間巣箱の周りの高い位置をランダムに飛翔したのち、近くの大きな木の枝分かれしたような場所に蜂球をを形成します。蜂球群は新しい営巣地が決定するまでの間、2時間~2日間その場に留まります。
その間に、蜂球群を捕獲し、自分の巣箱に取り込めば以外と思えるほど容易に行えます。
蜂球形成誘導板
自然のまま分蜂を迎えると、日本蜜蜂は高い場所や遠く離れた場所に蜂球を形成し、捕獲を諦めざるを得ない事態になることもあります。
蜜蝋や薄めた蜂蜜で匂い付けした蜂球形成誘導板を巣箱を挟むように2か所、手の届く高さに取り付けておくと、かなり高い確率で、蜂球形成誘導板に蜂球を形成します。
蜂球形成誘導板の大きさは概ね40㎝角。内面に杉皮を張り付けています。杉皮の代替品としては表面が「ざらざら」したもの、腐った竹が良いと主張する人もいます。
捕獲箱と移動用補助具
捕獲用具その1
円錐筒状袋は上部周囲長は分蜂誘導板の周囲長と同じ、周囲に盆栽用のアルミ製の誘引針金を入れ任意の形状を保持できる。下部の周囲長は捕獲用巣箱の周囲長と同じにしている。分蜂群捕獲時は分蜂誘導板と捕獲箱を繋ぐトンネルを形成する様にして使用する。
関連記事:捕獲用具その1の使用実例 日本蜜蜂分蜂群の捕獲の実際 その1
捕獲用具その2
捕獲ネットは円錐筒状をしている。上部周囲長は分蜂誘導板の周囲長と同じ、マジックテープで分蜂誘導板に固定することが出来る。下部周囲長は捕獲箱の周囲長と同じである。
関連記事:捕獲用具その2の使用実例 日本蜜蜂分蜂群の捕獲の実際 その2
捕獲用具を使用してみた感じ
「捕獲用具その2」による方法は安全で確実であるが、少しまどろっこしい感がある。蜂群が捕獲箱の方に移動を始めたら早いので、捕獲箱側に蜂群を引き付ける何かがあれば有効な方法になる。
「捕獲用具その1」は手っ取り早いが、女王蜂取り込みに失敗し、元の蜂球場所に再結集する事があり、捕獲を2,3回やり直すことがある。また、蜂にとって優しくない印象を与える。